仮歯やインプラントが取れてしまった方へ

インプラントは、入れ歯やブリッジのような取り外し式の補綴装置とは違い、固定式の補綴装置です。固定式だからこそ、しっかりと噛むことができ、また装着感もよいのが特徴です。

しかし、まれに仮歯が欠損したり、インプラントが脱落したりする場合があります。当医院では、そのようなトラブルでお悩みの方のために迅速かつ適切な対応を行っていますので、どうぞお気軽にご相談ください。

仮歯の脱落・欠損の要因

本物の歯の根は、クッションの役目を果たす「歯根膜」という薄い膜に覆われています。この歯根膜のはたらきにより、たとえ強く噛んだとしてもその力は緩和され、歯に負担がかからないようになっています。

しかし、インプラントには歯根膜がないため、噛む力が強いと仮歯に過度な力が加わり、負担がかかります。その結果、仮歯が脱落したり、欠損したりするのです。

当医院では、仮歯の脱落予防のため、歯ぎしりや食いしばりの癖のある方、咬み合わせが強い方にマウスピースを使用した予防法をご用意しています。また、仮歯が欠損してしまった場合には、欠損箇所の大きさに応じた処置(研磨のみ、修理用のセラミックによる成形、新しい仮歯との交換など)を行います。

術後数ヶ月~数年後に脱落した場合

要因1 感染症によるもの(インプラント周囲炎など)

手術してから間もないのにインプラントが抜けてしまう場合は、歯周組織の「感染」が疑われます。手術中にグローブやマスクの汚れなどが患部に付着したり、オペ室や器具の衛生状態が悪かったりしても、感染が起こる可能性があります。
また、患者様ご自身の衛生管理が不十分だったり、歯周病菌に侵されていたりする場合にも、感染が広がりインプラントが脱落する要因になることがあります。

要因2 外的な力によるもの

インプラントが骨と結合するまでの数ヶ月間はできる限り安静に保つことが大切ですが、患部を指や舌で頻繁に触ったり、無理な力をかけたりすると、インプラントが骨としっかり結合せず、脱落することがあります。
また、入れ歯を併用している方は、インプラントと入れ歯が触れないよう、特に注意する必要があります。食事や外出のときのみ併用するなど、できるだけインプラントに負担をかけないようにしましょう。

要因3 インプラントと骨の結合不足によるもの

インプラントを顎の骨に固定する際には、顎の骨にインプラントの直径よりも小さな穴をあけますが、医師の技量不足で穴が大きくなってしまうと、インプラントと顎の骨との間に隙間ができて結合不足が起こり、脱落の原因となります。

要因4 骨のオーバーヒートによるもの

インプラントを顎の骨に埋入するための穴をあけるドリルの回転数が多すぎたり、ドリルの切れ味が悪いために過度な力をかけたりすると、骨が熱せられてオーバーヒート状態になり、脱落しやすくなります。

術後数ヶ月~数年後に脱落した場合

インプラント周囲炎によるもの

人工素材でできているインプラントは、プラークが付着していても虫歯になることはありません。しかし、歯茎は患者様ご自身の組織ですので、プラークが付着したままですと歯周病菌が繁殖して「インプラント周囲炎」になりやすくなります。

インプラント周囲炎は、歯茎の根元にたまったプラーク内の歯周病菌が毒素を出して歯周組織に炎症を起こし、顎の骨を溶かしていく病気です。放っておくと顎の骨が溶かされて薄くなり、インプラントを支えきれなくなって脱落してしまいます。

歯周病と同じく、初期段階では痛みや違和感などの自覚症状に乏しいインプラント周囲炎。せっかくのインプラントを長期的に維持していくためには、正しいブラッシングと、歯科医院での定期的なメインテナンスが大切です。

仮歯・インプラントが取れた方の症例

仮歯やインプラントが取れてしまった患者様の治療例をご紹介します。

初診時

左下インプラント治療後

右下審美治療中

初診時、インプラントが古く、機能していませんでした(1番目画像)。再度埋入し(2番目画像)、治療後満足いただいたため、反対側も治療中(3番目画像)の症例です。

その他症状について

インプラント周囲炎について

治療後の腫れ、違和感について